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“ナラ枯れ”はガイアの意思か?
2010年09月01日 09:40
“ナラ枯れ”はガイアの意思か?
コモ鈴木です
じつは、今話題の『ナラ枯れ』を広める原因者※1である『カシノナガキクイムシ』、通称『カシナガ』さんの餌食になっている数本の木を、伊熊神社の近くで発見しました。
※1 直接的な枯死の原因はナラ菌ですが。
帰宅途中、真夏なのに紅葉してるような木がちらほら見られるエリアを見つけました。
そこはコモ鈴木家の近所ではなかったのですが、けっして遠くはない。
もしかしてうちの近所でも影響が出ているのでは?
との思いに駆られ山に入り、
昔の山道沿いに藪をはねのけながら歩くこと1時間半。
ほのかに、おが屑の木のいい香りがするなぁと思い、よくあたりの木々をよく見たらやられてました。

じつは、今話題の『ナラ枯れ』を広める原因者※1である『カシノナガキクイムシ』、通称『カシナガ』さんの餌食になっている数本の木を、伊熊神社の近くで発見しました。
※1 直接的な枯死の原因はナラ菌ですが。
帰宅途中、真夏なのに紅葉してるような木がちらほら見られるエリアを見つけました。
そこはコモ鈴木家の近所ではなかったのですが、けっして遠くはない。
もしかしてうちの近所でも影響が出ているのでは?
との思いに駆られ山に入り、
昔の山道沿いに藪をはねのけながら歩くこと1時間半。
ほのかに、おが屑の木のいい香りがするなぁと思い、よくあたりの木々をよく見たらやられてました。
▼コナラの根元に積もったフラス(木屑と糞の混合物)

▼カシナガの穿入孔とフラス

ナラ枯れとカシナガについて詳しくはこちら
⇒日本応用動物昆虫学会ホームページ コラム『2007年03月27日掲載 【カシノナガキクイムシ】』
⇒東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林ホームページ 『東京大学愛知演習林におけるカシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害の実態』
⇒CiNiiより日本森林学会誌論文 『コナラ・アベマキ二次林におけるカシノナガキクイムシの初期加害状況』
参考文献にもあるように、周辺で最も太いコナラを中心にして計5本に穿入およびフラスが見られました。
マスアタック※2でわさわさたくさん飛来してきて、
みんなでガリガリしまくってる最中なんでしょう。
※2マスアタック:カシナガの必殺技
中心のコナラは胸高直径約30cmはあるので、
おそらくナラ菌にやられて今年中には枯れると思います。
そのまわりにはもう少し細い胸高直径20cmくらいのミズナラやアベマキもやられてました。
この場所は道路に比較的近く、すぐそばに墓地があるような場所です。
カシナガはギャップ近くなど明るい林冠下に沿って飛翔する習性があるとのことですが、じゃあいったいどこから飛来したんだ?
それまでの飛来してきた間にもカシナガにやられているエリアがあるはず。
天然記念物かつ愛知県自然環境保全地域である
伊熊神社社叢の主な樹木はウラジロガシなので、
その影響が懸念されます。
しかも、本現場から800mほどしか離れていない。
▼赤目印:本現場 青目印:伊熊神社
より大きな地図で H22.8.30_キクイムシ被害場所 を表示
ただ、このいわゆる『ナラ枯れ』による枯死は、幹の太い、高齢の樹木にとくに起きやすいことで知られています。
枯れた大木はいずれ倒れる。

倒れたその場所では
林冠にギャップが生まれ
林床にはたくさんの日が入り
次の世代が育つ。

こうやって太古の昔より森は世代交代をしてきた。
人がコナラなどを薪炭材として利用しなくなり、
老木が増えたことが被害の広がった原因だと言われています。
であるのならば、『ナラ枯れ』被害は
生態系の持つ恒常性の現われにすぎないのかもしれないですね。
昔の里山ではコナラなどを薪炭材として切り倒して利用していた。
森は若々しく保たれ、人もその生態系の一部に入っていた。
しかし、人がいなくなったその生態系は、
人の代わりに森を若返らせる現象を生んだ。
それが、カシナガの大発生であり、ナラ枯れの流行だった。
だとしたら、日本全土に広がる勢いのこの現象は
なにかの意思をもって起こっているような気がしてなりません。
それはガイアの意思だったりして

▼カシナガの穿入孔とフラス

ナラ枯れとカシナガについて詳しくはこちら
⇒日本応用動物昆虫学会ホームページ コラム『2007年03月27日掲載 【カシノナガキクイムシ】』
⇒東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林ホームページ 『東京大学愛知演習林におけるカシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害の実態』
⇒CiNiiより日本森林学会誌論文 『コナラ・アベマキ二次林におけるカシノナガキクイムシの初期加害状況』
参考文献にもあるように、周辺で最も太いコナラを中心にして計5本に穿入およびフラスが見られました。
マスアタック※2でわさわさたくさん飛来してきて、
みんなでガリガリしまくってる最中なんでしょう。
※2マスアタック:カシナガの必殺技
中心のコナラは胸高直径約30cmはあるので、
おそらくナラ菌にやられて今年中には枯れると思います。
そのまわりにはもう少し細い胸高直径20cmくらいのミズナラやアベマキもやられてました。
この場所は道路に比較的近く、すぐそばに墓地があるような場所です。
カシナガはギャップ近くなど明るい林冠下に沿って飛翔する習性があるとのことですが、じゃあいったいどこから飛来したんだ?
それまでの飛来してきた間にもカシナガにやられているエリアがあるはず。
天然記念物かつ愛知県自然環境保全地域である
伊熊神社社叢の主な樹木はウラジロガシなので、
その影響が懸念されます。
しかも、本現場から800mほどしか離れていない。
▼赤目印:本現場 青目印:伊熊神社
より大きな地図で H22.8.30_キクイムシ被害場所 を表示
ただ、このいわゆる『ナラ枯れ』による枯死は、幹の太い、高齢の樹木にとくに起きやすいことで知られています。
枯れた大木はいずれ倒れる。

倒れたその場所では
林冠にギャップが生まれ
林床にはたくさんの日が入り
次の世代が育つ。

こうやって太古の昔より森は世代交代をしてきた。
人がコナラなどを薪炭材として利用しなくなり、
老木が増えたことが被害の広がった原因だと言われています。
であるのならば、『ナラ枯れ』被害は
生態系の持つ恒常性の現われにすぎないのかもしれないですね。
昔の里山ではコナラなどを薪炭材として切り倒して利用していた。
森は若々しく保たれ、人もその生態系の一部に入っていた。
しかし、人がいなくなったその生態系は、
人の代わりに森を若返らせる現象を生んだ。
それが、カシナガの大発生であり、ナラ枯れの流行だった。
だとしたら、日本全土に広がる勢いのこの現象は
なにかの意思をもって起こっているような気がしてなりません。
それはガイアの意思だったりして

Posted by コモ・スクエアのコモにゃん
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